魚屋の喰い処まつ田【公式】

越前の海を五感で味わう海鮮処。
目の前の定置網で獲れた地魚や、極上の越前がにを港直送の圧倒的な鮮度で。
お魚が繋ぐご縁【一魚一会】を大切に、最高の一皿でお迎えいたします。

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2026-09-16 07:32:00

【魚屋が解説】越前ガニの甲羅についている「黒いツブツブ」の正体は?実は身入り抜群の当たりガニだった!

■ はじめに

越前ガニやズワイガニの甲羅を見たとき、表面にびっしりと付いた「黒い粒」にギョッとした経験はありませんか?

 

「これってゴミ?それとも寄生虫?」

 

「食べても大丈夫なの?」

 

お店でもよくお客様からご質問をいただきます。

 

結論から言うと、この黒いツブツブは害があるどころか、「身がパンパンに詰まった極上の美味しいカニ」を見分ける最高のサインです。魚屋の視点から、その正体と理由をわかりやすく解説します!

 

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1. 黒いツブツブの正体は「カニビルの卵」

甲羅に付いている黒い粒の正体は、海にすむヒルの一種である「カニビル」の卵嚢(らんのう=卵の殻)です。

 

「ヒル」と聞くと血を吸われる怖いイメージを持つかもしれませんが、心配は無用です。

 

カニの身には一切侵入しない(殻の表面に産み付けているだけ)

 

人間に害はない

 

カニから栄養を吸っているわけでもない

 

日本海の深海底は柔らかい泥ばかりで、卵を産み付ける硬い岩場がほとんどありません。そのためカニビルは、硬い殻を持つ越前ガニの甲羅を「頑丈なゆりかご」として借りているだけなのです。

 

2. なぜ黒い粒が多いほど「美味しいカニ」なのか?

「卵が付いている=美味」と言われる理由は、越前ガニの脱皮のサイクルにあります。

 

脱皮直後のカニ(水ガニなど)

 

新しい殻になったばかりなので、表面はツルツルで綺麗です。しかし、脱皮にエネルギーを使い果たしているため、殻の中は水分が多く、身の詰まりやカニ味噌の濃厚さはまだ不十分です。

 

脱皮から時間が経ったカニ(硬ガニ=極上の越前ガニ)

 

脱皮してから1年以上海を泳ぎ回り、エサをたっぷり食べて身をぎっしりと蓄えています。脱皮していない期間が長いため、その間にカニビルに何度も卵を産み付けられ、甲羅がツブツブだらけになります。

 

つまり、「黒い粒が多い=長い期間脱皮せず、身とカニ味噌が限界まで詰まった完熟の証拠」なのです。

 

3. よくある質問(Q&A)

Q. 茹でたカニの黒い粒は、触ったり食べたりしても大丈夫?

A. 全く問題ありません。

 

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高温の大釜でしっかり茹で上げられているため、衛生上の心配はありません。万が一誤って口に入ってしまっても人体に影響はありませんが、食感は硬い殻のようなものなので、食べる際は殻ごと取り除いてお召し上がりください。

 

Q. 黒い粒がついていない越前ガニは美味しくないの?

A. そうとは限りません。

 

脱皮から時間が経っていても、たまたまカニビルが少ない海域にいた個体や、水揚げ後の洗浄で落ちたものもあります。ただ、市場で目利きをする際、黒い粒がびっしり付いているカニは「ハズレなしの身入り」としてプロの間でも高値で取引されます。

 

■ まとめ:見た目にとらわれず「完熟ガニ」を味わおう!

初めて見ると少し驚いてしまう甲羅の黒いツブツブ。

 

しかしその正体は、冷たい日本海の深海で長い年月をかけて栄養を蓄え、最高の状態に仕上がった「美味しいカニの勲章」です。

 

魚屋の喰い処 まつ田でも、甲羅の様子や重み、身の詰まりを職人が一杯ずつ厳しく見極めて仕入れています。店頭やお取り寄せで黒い粒のついた越前ガニを見かけたら、「おっ、これは身入りのいい当たりガニだな!」と安心して極上の旨味をご堪能ください!