大将まつたく日記
新幹線開業後
令和6年3月16日に東京から福井県の敦賀まで延伸した北陸新幹線。
開業までの数年間駅前の再開発だのPRだのとかなり莫大な資金を投入して各所整備されてきた。
福井駅前はマリオットホテルがコートヤードブランドで開業し、横町のようなスペースもできた。
多少の賑わいができたようだが、地元の人で賑わっている感じだ。
外からのお客様が大挙として福井に訪れる画を描いていたと思う。
予想ではかなりの経済効果が見込まれていたがふたを開けると、コロナ前の2019年の数値に満たないらしい。
これは衝撃的だった。
この数年何をしてきたのか?と疑問に思う。
交通手段が便利になったとはいえ目的のないところには人は来ない。
目的があればどんな手段を使ってでも来る。
この事象が如実に証明したのだと思った。
コロナ前の2019年と比べると宿泊者数は-25.8%・・・衝撃しかない。
これだけお金をかけても結果が出ないことがあるんだなと怖くなった。
民間だったらこんなことしていたら会社などとっくに潰れている。
気を引き締めないと煽りを受けることになるので、自分たちの生き残る道を亀のように進むだけだ。
おかげさまで当店はたくさんの季節ごとにお客様にお越しいただいている。
当店には目的がある。
おいしい海鮮料理は当たり前。
それにプラスして大切にしているのは接客でお客様と話して少しでもいい思い出で帰っていただくことだ。
福井駅から車で40~50分もかかる不便な立地なのにわざわざ県外からまでも、最近では海外からもお越しいただける。
感謝しかない。
自分で心に決めているのはどんな状況でも最高においしいと思える魚介類をお客様に提供することを生業とすることだ。
ビジネスではない。生業だ。
だから朝2時に港に出向くことも苦ではない。
生きざまに共感してくれるお客様が来ていただければいい。
そこに最善を尽くすのみである。
立地のいいところに踊らされるように出店するようなことはしない。
地に足を付けて昨日の自分を少しでも超えれるように進むだけだ。
私は亀とウサギの話が好きだ。
ウサギは亀と勝負したから余裕を感じてさぼったんだと思う。
亀は自分を少しでも超えようと歩を進めていたら結果勝っていたということだ。
すぐに結果だけを求めて2段飛ばしではいつかつまずくし自分が歩みを進めた過程の風景が過ぎ去ってしまう。
1歩1歩の思い出が詰め込まれるくらいゆっくりでもいい、人と比較することなく毎日の最高新記録を狙っていきたい。
明日も早起き頑張ろう。