大将まつたく日記
鮮魚へのこだわり
大学を卒業してからすぐにこの職に就いた。
その頃はまだまだ魚種や魚の特性などわからずにただただ言われるままに魚をさばくことだけをやっていた。
そのうち刺身を引かせてもらえるようになり、お客様からおいしいという言葉をいただけるようになった。
これはお金ではない一番のご褒美だったしモチベーションだった。
やりがいを感じた。
と同時にクレームも直接受ける立場になった。
つらいこともたくさんあった。
頭を下げることよりもお客様の期待を裏切ってしまった自分への情けない気持ちで落ち込んだ。
今、その頃の自分に言えることは落ち込むなら始めから120点を取るつもりでやれ!ということだ。
慣れた頃だったのでなめていた部分もあった。
お客様の舌は敏感だ。
特に刺身というものは切り方ひとつ、もっと前の魚の締め方ひとつでおいしさが変わる。
別物になるといっても過言ではない。
ダイレクトに素材の味が舌に伝わるからだ。
それからというもの朝2時3時起きで港に向かい、魚を選ぶところから見直した。
帰ってから夕方17時までぶっ通しで仕事をする。
通常ならブラック企業と言われる。
しかしそれも自分の中で了承してやっている仕事。
おかげで魚の何たるか、魚ごとの自分なりの処理の仕方、様々なデータが手に入った。
言葉に厚みが増したと思う。
数、量をこなさなければこのスキルは得られない。
昨今簡単にまねはできる。
たくさんの商売が立ち上がるがほとんどが失敗する。
付け焼刃ではお客様の本能にぶっ刺さる体験を提供することができない。
結局のところ本物しか残れない。
自分たちは多くの失敗を重ねいろんな困難を乗り越えてきた。
失敗の改善に裏打ちされたデータがある。
そんな本物を売る店でありたい。
料金以上の価値を提供できるように明日も早起きする。
目標を持てない若者が多い中のめりこむことができるものがあったのは幸せなことだ。
明日もお越しいただくお客様一人一人に喜んでいただくことだけを考えて仕入れから120点を狙いにいく。
地域に根差すこと
新幹線開業があり福井県として盛り上がりを見せた。
観光関係、飲食関係、様々な業種で期待をしていると思う。
100年に一度といわれる経済的なチャンスにどう乗るべきか?
開業前にいろんな方面から出店のお誘いをいただいた。
ありがたいお話だ。
しかしながらいろんなことを精査して及んだ答えは今の店舗にこだわることだった。
それにはいくつかの理由がある。
一番大きな理由は海がここにあるから。
目の前が海というロケーションで楽しむ海鮮料理は最高だ。
この感覚を知ってほしくてここに店を持った。
海のそばで営業することで地元のn漁師さんとのコネクションが強く良い魚が手に入る。
流通を無くすことで中間マージンがない分漁師さんの取り分が増える。
店が流行れば流行るほど地元の漁師さんに還元できる。
漁師さんも儲かるから漁を続けたり後世に引き渡す。
輸入物や流通で出来上がっている中央集権のビジネスは物価高、円安、流通麻痺など様々なリスクがある。
ましてや、止まれない莫大なランニングコストがかかる。
コロナのようなことがあれば力をつけていない店は淘汰される。
田舎であれば普段から閑散期があるためそういった波に合わせるスキルが身につく。
店一本ではなく販売や卸などを組み合わせて売り上げのポートフォリオを作っているので分散させやすい。
また直販できるものがあるので消費者の皆様に対してお得感のあるサービスができる。
なにより店を存続させて雇用を生み、管理することで街の景観が保たれる。
だから何か次の一手を打つときはまた地元でやることは間違いない。
人口800人の町を今後どう変化させていけるか?
これが残された人生で取り組む大きなテーマだと思う。
一心不乱に取り組むテーマがあって幸せ者だと心から思う。
そのために覚悟を持って強く歩みを進めていく。
最新の急速冷凍機導入!
当店では最新の急速冷凍機を導入しております。
この機会を導入したことでいろんなことができるようになりました。
まず、食品ロスを削減することに成功しております。
今までなら廃棄するしかなかった魚のアラを惣菜にして急速凍結することで捨てなくても良くなりました。
魚はご存知の通り旬があります。
旬の時には大量に良い魚が入荷しますが、旬を過ぎるととれなくなったり、美味しくなくなったります。
でも急速冷凍することで旬を止めることができれば好きな時に美味しい魚が食べられます。
しかも大量にとれる時は魚価が下がるのでお得にお召し上がりいただけます。
そんな利点を活用して、冷凍のお刺身を試作中です。
溶かして食べても遜色ない鮮度で美味しいです。
今後展開していく予定ですのでぜひ食べてみてや!
ペット用ブリジャーキー開発中!
今、まつ田ではペット用のおやつを開発しております。
昨今ペットは家屋同様大切な存在になっております。
そんな大切な存在のペットに何が入っているかわからないものを食べさせるのは嫌だという方が増えました。
自分たち同様口から入れるものにはこだわりたいというご意見が増えました。
そこで新鮮な鮮魚を扱うまつ田ならではのおやつを作ろうと試作を繰り返しました。
ほぼほぼ完成しております。
人レベルまで衛生管理を高めて菌検査もしっかりと行い大切なペットの幸せなひと時をお手伝いしていく所存です。
手始めに大量にとれているぶりを使用してジャーキーを製造しております。
越前産ぶりジャーキーをペット界に広めていきたいです。
店頭ではサンプル販売しておりますので是非お尋ねください。
あかもくの季節がすぐそこまで!
みなさまアカモクのことはご存じでしょうか?
昨今では健康維持サポートにかなりいいとメディアでも
紹介されてジワジワ人気が出てきております。
アカモクは春になると水面近くまで伸びて取りごろとなります。
今まではスクリューに絡みついたり漁業の網に絡んだりと邪魔者扱いを
されてきましたが今は健康維持サポート食品として知られています。
そんなアカモクも少しずつ生えてきていて今年も収穫が近づいております。
生では食べると食あたりを起こすので茹でてとろろにして販売しております。
機会がありましたら是非食べてみてください~
ネットショップにて販売しております。