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一魚一会の精神
当店では開店当初からテーマを「一魚一会」としている。
一期一会を独自に改造した造語だ。
魚を通じて出逢う人さまとのご縁や海の恵みに感謝して精一杯のサービスを展開することを信念に置いている。
まだまだ未熟なところばかりで達成されたものは何もないが一日一日の営業ではそのことを意識しながら営んでいる。
毎日、日付が変わるころに出港して危険な仕事にもかかわらず新鮮な魚を水揚げしてくれる漁師さんが居て自分たちの商いは成り立っている。
そして一緒に働いてくれるスタッフのみんなや家族の支えの中で店が成り立っている。
いつも来店して支えていただいているお客様あってこそ自分たちの生活も成り立っている。
全ては魚を提供することでつながっているご縁があればこそである。
この気持ちを忘れずに今後もこの地で店を切り盛りしていく。
過疎化が激しく進み経営面や雇い入れの部分でもかなりきつい点はあるがこの地に根差して商いを続けていくことで地元に恩返しがしたいと考えている。
多店舗展開は今のところ考えていない。
この地でこの地域のものをお客様に知ってもらい足を運んでいただく。
来れないお客様にはお届けすることで越前海岸を感じていただけるような商品展開を心がけてこの地域のアンテナとなりご縁をいただきながら進化出来たらいいなと思っている。
もうすぐ夏休み。
沢山のご来店をお待ちしております。
定休日
本日、木曜日は定休日でお休み。(夏休みや春休みや連休、蟹シーズン以外)
当初就職したときは定休日も無くてひたすら毎日仕事に追われていた。
ここには家族経営の落とし穴があり、お互いが甘え合い、誰かが仕事をしていたらしないといけないという変な暗黙の了解があった。
その中で今の店に移転をしたときに1年間は休まず営業した。
そのデータをもとに木曜日を定休日とした。
そのおかげでメンタル面もだいぶ健全化されて休みには各々がいろんなところに出かけたり買い物したりとガス抜きの時間が持てるようになった。
休み明けには頑張ろうという姿勢も見えるようになったし無駄な営業時間を減らすことができた。
休んだら売り上げが下がるんじゃないか?という不安があったが効率化が進み売り上げは毎年伸ばしている。
考えるようになったのだ。
休むことを恐れていては逆にパフォーマンスが下がる。
一生懸命ではなく一所懸命でいきたい。
だらだら長い時間は頑張れないが短期集中で切り替えを早くしていけば重要な時間は決まっている。
そのためにはデータ鳥が必要であり、いろんな検証が必要だ。
今後ももっともっと効率よく働きやすい職場にしていきたいと思う。
鮮魚へのこだわり
大学を卒業してからすぐにこの職に就いた。
その頃はまだまだ魚種や魚の特性などわからずにただただ言われるままに魚をさばくことだけをやっていた。
そのうち刺身を引かせてもらえるようになり、お客様からおいしいという言葉をいただけるようになった。
これはお金ではない一番のご褒美だったしモチベーションだった。
やりがいを感じた。
と同時にクレームも直接受ける立場になった。
つらいこともたくさんあった。
頭を下げることよりもお客様の期待を裏切ってしまった自分への情けない気持ちで落ち込んだ。
今、その頃の自分に言えることは落ち込むなら始めから120点を取るつもりでやれ!ということだ。
慣れた頃だったのでなめていた部分もあった。
お客様の舌は敏感だ。
特に刺身というものは切り方ひとつ、もっと前の魚の締め方ひとつでおいしさが変わる。
別物になるといっても過言ではない。
ダイレクトに素材の味が舌に伝わるからだ。
それからというもの朝2時3時起きで港に向かい、魚を選ぶところから見直した。
帰ってから夕方17時までぶっ通しで仕事をする。
通常ならブラック企業と言われる。
しかしそれも自分の中で了承してやっている仕事。
おかげで魚の何たるか、魚ごとの自分なりの処理の仕方、様々なデータが手に入った。
言葉に厚みが増したと思う。
数、量をこなさなければこのスキルは得られない。
昨今簡単にまねはできる。
たくさんの商売が立ち上がるがほとんどが失敗する。
付け焼刃ではお客様の本能にぶっ刺さる体験を提供することができない。
結局のところ本物しか残れない。
自分たちは多くの失敗を重ねいろんな困難を乗り越えてきた。
失敗の改善に裏打ちされたデータがある。
そんな本物を売る店でありたい。
料金以上の価値を提供できるように明日も早起きする。
目標を持てない若者が多い中のめりこむことができるものがあったのは幸せなことだ。
明日もお越しいただくお客様一人一人に喜んでいただくことだけを考えて仕入れから120点を狙いにいく。
地域に根差すこと
新幹線開業があり福井県として盛り上がりを見せた。
観光関係、飲食関係、様々な業種で期待をしていると思う。
100年に一度といわれる経済的なチャンスにどう乗るべきか?
開業前にいろんな方面から出店のお誘いをいただいた。
ありがたいお話だ。
しかしながらいろんなことを精査して及んだ答えは今の店舗にこだわることだった。
それにはいくつかの理由がある。
一番大きな理由は海がここにあるから。
目の前が海というロケーションで楽しむ海鮮料理は最高だ。
この感覚を知ってほしくてここに店を持った。
海のそばで営業することで地元のn漁師さんとのコネクションが強く良い魚が手に入る。
流通を無くすことで中間マージンがない分漁師さんの取り分が増える。
店が流行れば流行るほど地元の漁師さんに還元できる。
漁師さんも儲かるから漁を続けたり後世に引き渡す。
輸入物や流通で出来上がっている中央集権のビジネスは物価高、円安、流通麻痺など様々なリスクがある。
ましてや、止まれない莫大なランニングコストがかかる。
コロナのようなことがあれば力をつけていない店は淘汰される。
田舎であれば普段から閑散期があるためそういった波に合わせるスキルが身につく。
店一本ではなく販売や卸などを組み合わせて売り上げのポートフォリオを作っているので分散させやすい。
また直販できるものがあるので消費者の皆様に対してお得感のあるサービスができる。
なにより店を存続させて雇用を生み、管理することで街の景観が保たれる。
だから何か次の一手を打つときはまた地元でやることは間違いない。
人口800人の町を今後どう変化させていけるか?
これが残された人生で取り組む大きなテーマだと思う。
一心不乱に取り組むテーマがあって幸せ者だと心から思う。
そのために覚悟を持って強く歩みを進めていく。
最新の急速冷凍機導入!
当店では最新の急速冷凍機を導入しております。
この機会を導入したことでいろんなことができるようになりました。
まず、食品ロスを削減することに成功しております。
今までなら廃棄するしかなかった魚のアラを惣菜にして急速凍結することで捨てなくても良くなりました。
魚はご存知の通り旬があります。
旬の時には大量に良い魚が入荷しますが、旬を過ぎるととれなくなったり、美味しくなくなったります。
でも急速冷凍することで旬を止めることができれば好きな時に美味しい魚が食べられます。
しかも大量にとれる時は魚価が下がるのでお得にお召し上がりいただけます。
そんな利点を活用して、冷凍のお刺身を試作中です。
溶かして食べても遜色ない鮮度で美味しいです。
今後展開していく予定ですのでぜひ食べてみてや!